心がけていること

  • 【営工一貫】とは、初回のご相談から現場調査・ご提案・お見積り、打合せ、現場管理、工事完了までを、同じ担当者が一貫して対応する体制です。

    リフォームは「住みながらの工事」が多く、生活への配慮や細やかな連絡がとても大切です。実際に施工を行っていただく職人さんは着工日に初めて現場に入ることが多いため、お客様とお話しした内容がしっかり伝わらないと、思い描いた仕上がりや満足度に繋がらならないことが多々ございます。

    また、リフォーム中は使えていたものが使えなくなったり、生活リズムが変わったりとストレスが非常にかかるものです。そんな時に、お客様のことを一番よく分かっている担当者が職人との橋渡し役となり、現場全体をスムーズに調整することが成功のカギだと考えています。

    このような対応を実現するためには、担当者の経験やノウハウが欠かせません。

    【お客様=担当者=職人】がしっかりつながる“三位一体”の体制こそが、「任せてよかった」と思っていただける安心と満足につながると考えております。

    一方で業界には【営工分離】という、営業と工事管理を別の担当者が行う体制もあります。それぞれの専門性を活かせるメリットもありますが、伝達ミスや現場での柔軟な対応・スピードに不安が残ることも考えられます。

    どちらにもメリット・デメリットはありますが、私どもでは「自分のことを、そしてリフォームのことをよくわかってくれている人に最後まで任せたい」──その安心をお届けするため、【営工一貫】体制を大切にしています。

  • リフォーム工事の現場は、それぞれの専門分野を持つ職人さんたちの技術が集まって成り立っています。

    大工さん、内装職人さん、設備や電気工事の職人さんなど、それぞれがエンジニアとしての技術と誇りをもって、暑い日も寒い日も、現場で一つひとつ丁寧に仕上げてくださっています。

    私ども自身、自分ではできない仕事を担ってくださる職人さんたちには、常に敬意と感謝の気持ちを持って接しています。お客様にご満足いただけるリフォームは、職人さんの力なくしては実現できません。

    だからこそ、現場をスムーズに進めるためには「職人さん目線」もとても大切だと考えています。職人さんが気持ちよく、迷いなく動ける環境が整っていれば、その仕事ぶりは自然と仕上がりにも表れます。

    私どもでは、お客様との事前打合せをしっかり行い、ご要望や現場の状況を職人さんにもわかりやすく、的確に伝えることを心がけています。

    「お客様目線」と「職人さん目線」、どちらも大切にしながら、現場に関わるすべての人が気持ちよく取り組める“好循環”をつくること。それが、良いリフォームにつながると信じています。

  • 「これは売れるはず!」と思っていた商品がなかなか売れなかったり、「どうかな?」と思っていたものが大ヒットしたり…。そんな話を耳にすることがあります。

    リフォームも似ている部分があると感じています。

    リフォーム工事は、車や家電のように、はじめから完成品を見て選ぶお買い物ではありません。工事が終わって初めて「こうなったんだ」と実感できる、オーダーメイドの要素が強いお買い物です。

    たとえば、オーダーメイドの服でも、完成して実際に袖を通してみてはじめて、「これで良かった」と思えることがあります。リフォームも同じように、素材やデザイン、設備などのひとつひとつを、お客様の理想に近づけて形にしていくものだと思っています。

    そのため、完成して初めて「このリフォームで良かった」と思えるかどうかは、私たち施工側が決めるものではなく、お客様自身が納得し、満足できるかどうかが何より大切です。

    これまで積み重ねてきた経験とノウハウを活かしながら、お客様と一緒に「未来の正解」をつくること。

    それが、私どものリフォームに対する想いです。

  • 「お客様が欲しいと言っているものだけを売るのではなく、本当に必要なものを提供しなさい」――これは、ある先人の有名な言葉です。

    私どもでは、ご要望を丁寧に伺うことはもちろん、「本当に必要なこと」「実は不要かもしれないこと」、さらには表には出ていない「潜在的なニーズ」にも注視しながらご提案を行います。

    たとえば…

    「キッチンだけでなくLDK全体を整えたい」

    「予算内で優先順位を決めたい」

    「もう20年はリフォームしないつもりなので納得できる仕上がりにしたい」

    「最低限でいいから費用を抑えたい」

    ──こうしたご要望は「顕在ニーズ」と呼ばれます。

    もちろん、これらに柔軟に対応するのが基本ですが、さらに「そんな提案もあったんだ」「その仕上がりの方がいいかも」と「なるほど」をたくさん感じていただけるような一歩先の提案も大切にしています。

    こうした提案には、リフォームに対する深い理解や、過去の実績に基づく「引き出し」が必要です。

    言われたことをそのまま実行するだけではなく、これまで蓄積した経験やノウハウを活かして、お客様の選択肢を広げられるかどうかが大切だと考えております。

    私どももまだまだ学びの途中ではありますが、お客様にとってベストな選択肢を一緒に導き出せるよう、誠実に向き合ってまいります。

  • リフォームをご検討中のお客様にとって、まず気になるのは「費用がどれくらいかかるのか」という点ではないでしょうか。

    日々のお買い物と違い、リフォームは「20年から30年に一度」の大きなお買い物ですので、費用感が分からず不安に感じられるのは当然のことと思います。また、中古物件購入後のリフォームでは、「どこまで工事をするといくらになるのか」のご不明点が多く、判断が難しくなりがちです。ご検討開始の早い段階で「精度の高い金額を知ること」は、非常に大切なことだと考えております。

    近年はインターネットやSNSで情報収集しやすい環境が整っていますが、リフォームはお住まいの現状やご希望、ご提案に応じて内容も金額も変動する“オーダーメイド”色が非常に高いものです。掲載事例や相場と異なることも少なくありませんので、あくまで「参考程度」ととして捉えておいた方が良いかと考えます。

    お客様のご検討を少しでも早く進めていただくためにも私どもでは、できる限り現地調査の段階で概算金額をお伝えするよう努めております。こうした迅速なご対応が可能なのは、経験とノウハウに基づく積算力があってこそです。その場で難しい場合も、見積提出日や次回予定をしっかりご案内いたします。

    お客様のご不安やご不明点を少しでも早く安心へと変えられるよう、正確かつスピーディな対応を心がけております。

  • リフォーム工事とは、20年、30年、あるいは40年以上経った建物を扱う工事です。

    新築時は水平も直角も完璧でも、日本の四季による環境変化・風雨・地震などから何十年も頑張ってきた建物は、見た目には分かりにくくても、どこかに必ず経年劣化やゆがみなどの影響が出てきているものです。

    また、新築工事はすべてが新しく整った状態で仕上がりますが、リフォームは「新しく変わる部分」と「既存のまま残す部分」が混在する工事です。そのため、仕上がりを想像していないまま進めると、思った通りにならない可能性も出てきます。

    リフォームを本当に理解しているプロかどうかは、「このプランで工事をしたら、仕上がりはこうなる」と、具体的にイメージしながらご提案できるかどうかに表れます。

    さらに、リフォームでは解体してみて初めて分かることも多々あります。そうした可能性を含めて、事前にしっかり説明してくれる担当者かどうかが、お客様の安心感につながる大きな分かれ道です。

    「言われたことだけをやる業者」と、「リフォーム特有の注意点や起こりうることを先に伝える業者」、どちらに安心して任せたいと思えるか──そこが、見極めのポイントになると考えています。

    私どもでは、経験とノウハウをもとに、事前にできる限り具体的な仕上がりや注意点をお伝えすることを大切にしています。

  • お客様からいただくご相談の多くは、「古くなったので」「キッチンを使いやすくしたい」「お風呂をきれいにしたい」など、特定の“部分”についてのご要望がほとんどです。

    もちろんそのお気持ちは大切にしつつ、私どもでは、その箇所だけを見るのではなく、「なぜその部分に不便を感じられたのか」「これからどのような暮らし方をされたいのか」といった背景にもしっかり耳を傾けるよう心がけています。

    単なる修繕や入れ替えもリフォームですが、リフォームが終わった後の15年から20年以上、快適にご使用いただくこともリフォームの目的です。日々の暮らしをより豊かに快適に、より心地よくするための“空間づくり”だと考えています。そのため、「ご要望の部分」だけでなく、「動線」「使い勝手」「家族の変化」なども踏まえたうえで、空間全体を見渡したご提案を行っています。

    「木を見て森を見ず」ではなく、「一本の木も見ながら、森全体もしっかり見渡す」ような姿勢で、住まい全体の調和を大切にしています。

    目の前のご要望に真剣に向き合いながらも、「もっと暮らしが豊なる提案」を重ねることが、プロとしての役割だと考えております。

    お客様ご自身も気づいていなかった“本当の理想”に近づけるよう、これまでの経験と知識を活かし、精一杯ご提案させていただきます。

  • 特に「住みながらのリフォーム工事」は、お客様にとって大きな負担となることが少なくありません。

    普段使えていたキッチンやお風呂が一時的に使えなくなったり、職人さんの出入りに合わせて生活リズムを調整したりと、普段通りの暮らしができない期間が続くため、知らず知らずのうちにストレスが積み重なるものです。

    実は、私自身も自宅のリフォームを行う際、「あえて住みながらの工事」を選び、体験しました。

    そのときに感じたのは、「たった数日のことでも、予想以上に不便やストレスを感じる」ということでした。

    だからこそ、私は常に「自分だったらどう感じるか?」という視点を忘れずに、お客様の不安や疑問、そして小さな「?」にも丁寧に向き合うよう努めています。

    たとえば、「今日はどんな工事が行われるのか」「どの時間帯に作業が入るのか」など、些細なことでも事前にお伝えすることで、先が見える安心感につながります。

    住みながらのリフォームのご負担を可能な限り軽減できるよう、まだまだ至らない点もあるかもしれませんが、細やかな報告・連絡・相談を心がけ、お客様の負担を少しでも軽くできるよう努めております。